2021年9月、工学部航空宇宙構造研究室と宇宙ロケット部が、秋田県能代市で打ち上げに成功。ハイブリッドロケットの日本新記録高度10.1kmに到達し、国内民間としてもインターステラテクノロジズ社に続く2位の記録を樹立した。低コストで安全なロケットの実用化をめざし、高度100km 到達への挑戦は続く。
「神奈川大学宇宙エレベータープロジェクト」で研究、開発しているクライマーが、世界最速の時速100.6kmを達成※。ウレタンゴム製のローラーをベルトに挟み、回転させ上昇させるクライマーは速度をコンピュータで制御している。今後も時速 200km をめざして改良を重ねていく。
虫よけ剤や日焼け止め乳液、ランジェリー専用洗浄液など、神奈川大学の特許技術である「三相乳化技術」を採用した製品化数は300以上。従来の界面活性剤の代わりに、柔らかい親水性ナノ粒子の物理的作用力を利用した、環境や健康にやさしい画期的な乳化技術だ。
港湾海洋都市・横浜で活動を展開する大学として、神奈川大学は2022年2月、新たな産学連携拠点「海とみなと研究所(RIMPS・リンプス)」を設立。港湾海洋都市における社会や企業が求める現代的・先端的課題研究をさらに推進し、産官学連携を深めていく。
横浜キャンパスにある機械工作センターには、汎用旋盤から複合旋盤、マシニングセンタ、ワイヤ放電加工機、3Dプリンタなどの最新の加工装置が設置されている。機械加工の技能国家資格を持つ技術職員によって高度な部品製作、学生への技術指導を行っている。
最新の研究装置の試作に加えて上記のハイブリッドロケットや宇宙エレベーターの部品も学内で加工できるのが本学の強みだ。
神奈川大学全体で科研費採択数は競合校と比較しても高い水準にあり、理工だけでなく様々な分野で高い研究力をもつことがわかる。大企業との共同研究実績も多数あり、企業との結びつきも強い。幅広い分野の研究が行われており、学びの幅が広いことも、本学の大きな特色だ。
人文・社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を格段に発展させることを目的とする「競争的研究資金」
トヨタ自動車、日産自動車、デンソー、日立製作所、東京ガス、JR東日本、京セラ、ヤフー、NTT東日本、富士通、日本電産、日本ケミファ、山崎製パン…。
文系から理系まで幅広く学べる総合大学である神奈川大学。日本全国、そして世界から約1万8,000人もの学生(男子学生1万2,449名、女子学生5,324名)が集う。大学全体では、3人に1人が女子学生という割合だ。
神奈川大学の教員は教育と研究、双方に熱心だ。時に指導者として、時に共同研究者として、学生と非常に近い関係性を持って教育と研究が進められている。