Faculty of Science

理学部

<2023年4月  学科開設>
理学科
<2023年4月  開設>

自然界の“なぜ”に挑む
— 数学  物理  化学  生物  地球環境科学  “理学”の全分野から —

キーワード:
森羅万象
真理探究
コース横断
教員養成

理学部の特色

“新”理学部 何を学び、何が身につけられるのか

科学的なものの見方を身につけ、論理的思考力を養う

科学は非常に進歩しましたが、みなさんの身の周りのさまざまなものや生きものには、まだまだ多くの「なぜ」「どうして」があります。常識だと思われていたことや教科書に書いてあることも、新しい発見があれば書き換えられます。常識を疑う勇気のことを科学的なものの見方といい、そのための武器が論理的思考力です。

理学とは、森羅万象のあらゆる「なぜ」「どうして」を解き明かしていく学問です。科学的なものの見方はみなさんの人生の道しるべとなり、みなさんは論理的思考力によって社会に貢献することになるでしょう。基礎的な科学の学びが未来へとつながっていく奥深さが、理学の学びの魅力です。

みなさんは、200を数える多彩な科目の中から、自身の興味・関心に添った科目を自分で選択し、履修することで理学を学びます。理学部では「なぜだろう」「どうしてだろう」という問いと専門的な学びを通して、科学的なものの見方を身につけ、論理的思考力を持った人材を養成します。

どう変わる?

1学科6コース制で数学から地学まで広く学ぶ

現在の理学部は4学科と1プログラムからなりますが、2023年に1学科となり、「数学」、理科の科目に対応する「物理」「化学」「生物」「地球環境科学(地学)」、さらに、すべての分野を幅広く学ぶ「総合理学」の6つのコースを用意します。1学科となるので、分野領域を超えて自分の興味・関心に応じた科目をより自由に幅広く履修することが可能です。同時に、興味・関心に合わせた分野領域のコースを選ぶことで、自分の研究テーマに応じた学びができます。

コースの1つ、「地球環境科学コース」は、神奈川大学初の地学系コースです。地球環境科学コースが新たに加わったことで、理学部は理学のすべての分野を網羅するカリキュラムを実現しました。

みなさんは6つのコースから選んだいずれかのコースを受験し、そのうちの1つに所属します。

現在の理学部
4学科1プログラム

数理・物理学科
情報科学科
化学科
生物科学科
総合理学プログラム

新しい理学部
1学科6コース

理学科  <開設>

数学コース
物理コース
化学コース
生物コース
地球環境科学コース
総合理学コース

学科の紹介

理学科

<2023年4月  開設>

1学科体制で、基礎から応用へと体系的に学ぶ

1年次

教養科目の初年次ゼミナール(FYS)で大学での学びの基礎を修得したのち、各コースの専門分野の概論科目を履修し、理学の幅広い教養を身につけます。

2年次

実験や実習、演習科目を履修しながら、専門分野の学びを深めていきます。

3年次

さらに専門分野の学びを深め、後学期からは研究室に所属し、教員から個別指導を受けます。

4年次

卒業研究に取り組み、卒業時には研究結果を発表して、卒業論文をまとめます。

各コースの特色
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数学コース

数学は5000年以上の歴史をもつ学問であり、自然科学のすべての分野は数学の基盤の上に成り立っています。「数学コース」では解析、代数、幾何、確率・統計の各分野を基礎から応用まで、講義と演習を通して広く深く学ぶことができます。特に、3年次前学期配当の「数理科学演習」で1年次と2年次で学んだ数学の基礎と考え方を教員と再確認することにより、3年次後学期からの少人数ゼミナール科目をスムーズに始められるよう配慮されています。「数学コース」のカリキュラムは数学の教員免許状取得にも対応しています。

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物理コース

物理学とは、自然の従う基本法則を見いだす学問です。物理学を学ぶことで、科学的ものの見方、考え方を修得し、身の回りのことも宇宙や素粒子の世界も、共通の物理法則を使って統一的に理解できることを実感するでしょう。「物理コース」では、演習を交え、力学、電磁気学、量子力学、熱・統計力学といった基軸となる4科目を学修します。こうして身につけた物理学の基礎をもとに、理論、実験、シミュレーションを通じて、宇宙物理学、物性物理学、半導体物理学などの分野を興味に応じて深く学んでいくことができます。

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化学コース

化学は物質の性質と反応を取り扱う科学の基礎学問です。「化学コース」では、物理化学、有機化学、無機・分析化学の3分野をバランスよく学んでいきます。実験科目が充実し、実験の経験を段階的に積み重ね、卒業研究へと進むカリキュラムが特徴です。1年次には選択科目「化学基礎セミナー」の授業もあり、化学の基礎に自信がない人でも学修しやすく工夫されています。対象は身近な物質から新しい可能性を追究する未来型の物質までと広く、性質や現象を理論立てて解き明かしていく面白さが、化学を学ぶ醍醐味です。

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生物コース

生物学はさまざまな生命現象を扱う自然科学の一分野です。「生物コース」では、マクロな形態・生態から、発生・生理、さらにはミクロな細胞・分子の世界まで、生物学のほぼすべての分野について学んでいきます。特に実験・実習科目は充実しており、基礎的・応用的な生物学実験、フィールドワークを伴う臨海実習・森林実習・昆虫実習、本格的な解剖実習・電子顕微鏡実習などを通じて、レベルの高い実践的な技術を修得することができます。

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地球環境科学コース

地球環境科学とは、地球全体を視野に入れ、人間の活動が環境に及ぼす影響を扱う学問です。新しく創設される「地球環境科学コース」の学びは、私たちが住んでいる地球を知ることからスタートします。宇宙の中の地球、地球の構成、そして化石から地球上での生物の進化について学びます。また、気象や物質循環をはじめとする地球の活動を知り、そこに化学物質がどのように関わるのかも学んでいきます。現在の地球環境を深く理解し、科学を通して地球の未来環境を考えていくことを教育目標としています。

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総合理学コース

「総合理学コース」では、現在の総合理学プログラムでの学びを継承しながら、従来の数学、物理学、化学、生物学に加えて、地球環境科学を含めたより広い視点で分野横断的に科学を理解していきます。入学時に学びたい分野を1つに決められない人も、「総合理学コース」で1・2年次に幅広く科学の知識を修得することで、広い選択肢の中から、自分に合ったテーマで最先端の研究を行うことができます。

Pick up

総合理学コース

数学や理科は好きだけど、どの分野が自分に合っているのかがわからない、将来は数学や理科の先生になりたいから、数学・理学の各分野を幅広く学んでおきたい。さまざまなニーズにお応えできるコースが、「総合理学コース」です。自然の摂理の奥深さと幅広さを同時に学ぶことができる「総合理学コース」は本学理学部の特徴的なコースです。

Pick Up 授業

数理統計学続論

数学コース

統計学では、母集団と標本との関係が重要です。この授業では、標本による母集団の統計値の推定とその検定の基本的な手法を踏まえて、回帰分析、最小二乗法による判断の理論的根拠について理解し活用できる力を養っていきます。さらに、実験などの分析場面で用いられる統計的な有意差の検定、情報量とエントロピーの関係などについても学びます。

イメージ

ナノサイエンス

物理コース

ナノサイエンスは、ナノ(10億分の1)メートルサイズで特異的に見られる光子や電子の量子効果を明らかにするもので、将来に大きな可能性を持つ技術の源となっています。この授業では、ナノサイエンスの基本から、ナノデバイスの作製技術、さらに走査型プローブ顕微鏡をはじめとするナノサイズの構造の計測・分析技術に至るまで、幅広く解説します。

文化財基礎化学

化学コース

この授業では、歴史考古資料の計測や分析、文化財資料の保存や修復、出土考古資料による過去の生活環境の推定など、文化財に関して、化学的側面から歴史背景との関連の理解を深めることを目指します。分析に用いる機器の見学などを含め、実例を取り上げながらわかりやすく解説をしていきます。

写真:ハゼ

環境生物学

生物コース

生物が地球上に誕生して以来、生物は環境と関わり合い、その時々の環境にあわせた生存戦略をとってきました。この授業では、脊椎動物と無脊椎動物という2つの大きく異なる動物群を取り上げ、環境からの情報を受けとることで、どのように生理機能を変えて適応してきたのか、その関わりを紹介していきます。

 写真:惑星のイメージ

地球惑星科学

地球環境科学コース

この授業では、太陽系の構造とその形成、地球の構造とその形成のほか、岩石と鉱物、 プレートテクトニクス、地殻、火成活動、海洋、日本列島、月・火星・金星の構造と形成などについて解説していきます。地球惑星科学で扱う分野の基礎的な項目や専門用語を理解し、地球科学の様々な現象を、専門用語を用いて正しく説明できることを目標とします。

写真:市民・学習者参加のサイエンスコミュニケーション

サイエンスコミュニケーション

総合理学コース

近年、自然科学的事象は、研究者中心ではなく市民・学習者参加のサイエンスコミュニケーションを通し、社会の理解を得ながら進めていく流れとなりつつあります。この授業では、人類の自然に対する捉え方、考え方を時系列的に理解しながら科学技術の現状を把握するとともに、初めて学ぶ人たちにも科学の楽しさ面白さを伝えられる力を身につけていきます。

卒業後の進路

研究者の道だけでなく、さまざまな分野に広がる進路

科学的なものの見方と論理的な考え方を身につけながら、大学4年間を通じて成長し、キャリアを広げていきます。理学部を卒業したあとは、大学院に進学して研究者の道を目指す道もありますが、身につけた能力を生かして、製造業やIT関係など、さまざまな分野に活躍の場があります。また、中学校・高等学校の数学と理科の教員免許状、学芸員資格を取得することができ、多くの先輩が学校教員や学芸員として活躍しています。

〈進路先例〉

  • 機械、電気電子、化学、建設、食品などの各種製造業や小売業の研究・開発

  • IT系、情報関連産業および金融機関などにおけるSEやプログラマー

  • 公務員、教員(数学、理科)、博物館などの学芸員

  • 大学院進学

〈取得可能な資格〉

  • 中学校教諭一種免許状(数学、理科)(教職課程認定申請中※)

  • 高等学校教諭一種免許状(数学、理科)(教職課程認定申請中※)

  • 学芸員

    ただし、文部科学省における審査の結果、予定している教職課程の開設時期が変更となる可能性があります。

入試の特徴

理学部では「なぜだろう」「どうしてだろう」という問いと専門的な学びを通して、科学的なものの見方を身につけ、論理的思考力を持った人材を養成します。みなさんの興味・関心に応じて、「数学」、理科の科目に対応する「物理」「化学」「生物」「地球環境科学(地学)」、さらに、すべての分野を幅広く学ぶ「総合理学」の6つのコースを用意しています。また、理学部は理学科の1学科となるため、分野領域を超えて、自分の興味・関心がある科目を幅広く履修することも可能です。

理学部では理学分野に関心を持つ受験生に向けて、多様な入試を取り揃えています。

入試方式 ~こんな人に向いています~

推薦系入試

理学分野に強い関心を持ち、将来その分野で活躍することを希望する人に

AO入試

化学コース、生物コース、地球環境科学コースにて実施。各分野に強い意欲と関心を持ち、高等学校での課外活動等にて優れた研究に関わった経験を持つ人などを求めます。

公募制自己推薦入試

全コースにて実施。理学的分野に強い関心があり、入学後もその熱意によって勉学上高い教育的効果を上げうる資質をもち、各コースの指定する教科において一定の水準以上の学力を持つ人を求めます。

一般入試・給費生試験

教科・科目の学習において基礎力を身につけてきた人、得意科目を生かした受験をしたい人に

一般入試 3科目型(A方式)
数学コース
物理コース
化学コース
地球環境科学コース
総合理学コース
  • 外国語
    「英語」
  • 数学 ①
    「数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B(「確率分布と統計的な推測」を除く)」
  • 理科
    「物理基礎、物理」「化学基礎、化学」「生物基礎、生物」から1科目選択
一般入試 3科目型(A方式)
生物コース
  • 外国語
    「英語」
  • 数学 ②
    数学Ⅲを除いた「数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B(「確率分布と統計的な推測」を除く)」
  • 国語
    「国語総合(漢文除く)」
  • 理科
    「物理基礎、物理」「化学基礎、化学」「生物基礎、生物」から1科目選択

2限の数学②、国語から1科目選択し、外国語、理科と合わせて3科目を受験する

給費生試験は数学の範囲が異なります。
  • NEW

    一般入試前期3科目型(A方式)では、これまでの「別日程併願」に加え、試験日1日程で理学部内最大5併願(生物コース以外)が可能となる「同一日程併願」を実施

  • 生物コースについて、2限「数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B(「確率分布と統計的な推測」 を除く)」90分100点とし、かつ、2限「国語(漢文を除く)」70分100点を選択可

一般入試 得意科目型(B方式)
数学コース
  • 数学 ①
    「数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B(「確率分布と統計的な推測」を除く)」
  • 理科
    「物理基礎、物理」「化学基礎、化学」「生物基礎、生物」から1科目選択
一般入試 得意科目型(B方式)
物理コース
  • 数学 ①
    「数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B(「確率分布と統計的な推測」を除く)」
  • 理科
    「物理基礎、物理」
一般入試 得意科目型(B方式)
化学コース
  • 外国語
    「英語」
  • 数学 ③
    数学Ⅲを除いた「数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B(「確率分布と統計的な推測」を除く)」
  • 理科
    「化学基礎、化学」

外国語、数学③から1科目選択し、理科と合わせて2科目を受験する

得意科目型(B方式)化学コースの「化学基礎、化学」は90分150点で実施

一般入試 得意科目型(B方式)
生物コース
  • 外国語
    「英語」
  • 数学 ③
    数学Ⅲを除いた「数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B(「確率分布と統計的な推測」を除く)」
  • 理科
    「生物基礎、生物」

外国語、数学③から1科目選択し、理科と合わせて2科目を受験する

一般入試 得意科目型(B方式)
地球環境科学コース
  • 外国語
    「英語」
  • 数学 ③
    数学Ⅲを除いた「数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B(「確率分布と統計的な推測」を除く)」
  • 理科
    「物理基礎、物理」「化学基礎、化学」「生物基礎、生物」から1科目選択

外国語、数学③から1科目選択し、理科と合わせて2科目を受験する

一般入試 得意科目型(B方式)
総合理学コース
  • 外国語
    「英語」
    ※ 国語との組み合わせ選択はできない
  • 国語
    「国語総合(漢文除く)」
    ※ 外国語との組み合わせ選択はできない
  • 数学 ①
    「数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B(「確率分布と統計的な推測」を除く)」
  • 理科
    「物理基礎、物理」「化学基礎、化学」「生物基礎、生物」から1科目選択

時限の異なる2科目を選択して受験する。ただし、外国語と国語の組み合わせは選択できない。

  • 数学②は90分、数学③は70分で実施

その他、一般入試 共通テスト併用型(C方式)もあります。
詳しくは神奈川大学公式サイト「学部入試のご案内」を参照ください。

求める学生像・受験生へのメッセージ

好奇心と意欲を持って学ぶ。境界線のその先へ

理科の教科書に書かれている「科学的事実」はどこから来たのでしょうか。それは大学での、特に理学部での研究から分かったことなのです。しかし、「科学的事実」は不変ではありません。研究が進むと、より正しい「事実」が明らかになります。それにより教科書に書かれている「事実」は変わります。理学部で学ぶということは、新しい「科学的事実」を見つけるということです。

理学部で学ぶために必要なことは、子どものように「なぜだろう」「どうしてだろう」と問う心を忘れないことです。自らの手で、「分からなかったことが分かる」という喜びを味わいましょう。その際に大切なのが、幅広い視野を持ち、学問分野の境界線にとらわれず柔軟に考えていく力です。境界線の先にこそ、科学の学びの面白さがあるのです。

答えが分かって満足するのではなく、なぜ答えがそうなるのかを考えるのが好きな人にとって、理学部はとても楽しいところです。高校では暗記科目と言われる科目でも、「なぜ」という問いをたて、「学問」として取り組むと、「面白い!」という発見に出会うでしょう。常識から自由になり、「分からないこと」を楽しむのは、好奇心を持って理学部で学ぶ、みなさんだけの特権です。