人間を中心とした社会システムをデザインする

経営工学科の特色

経営工学科では、ヒト・モノ・カネ・情報という経営資源に関する基本を理解したうえで、実験、フィールド調査、データ分析、最適化、コンピュータシミュレーションなど理系のアプローチから社会(ビジネス)の課題を解決し、人間を中心とした持続可能な社会をデザインできる人材を育てます。

また、世界を舞台に活躍するグローバル人材を育てるために、「国際コミュニケーション」「英語ディスカッション」「工業中国語」などの科目を設置しています。日本のみならず海外のビジネスを知るために、短期語学研修やグローバル社会実習(仮称)を活用した留学についても積極的に推奨しています。

分野横断教育では、電気電子情報工学科と共に「生活・環境デザイン工学」を設置。4年間を通して自分の強みを磨き、グローバル社会で活躍できる提案力と実践力を養います。

4年間の学び

経営についての幅広い知識と、
数理・情報技術を活用した社会課題の解決力を養う

1・2年次

必修科目で、ヒト・モノ・カネの視点から社会(ビジネス)の課題を解決する経営工学の理論や方法、データ分析の手法やプログラミング技術を学ぶ。

2年次

3つの選択科目群で必要なスキルや考え方を学ぶ。
A群:グローバルエンジニア…グローバル社会で活躍するためのスキルや行動力
B群:経営デザイン…数学や統計学を活用して企業の経営課題を解決する理論や方法
C群:社会デザイン…暮らしやすい社会をデザインするための理論や技術

3年次

研究室に所属して、フィールドワーク、ビジネスコンペティションなどに参加しながら主体的に学ぶ。

4年次

卒業研究と輪講に取り組む。

Pick Up

新しい授業

持続可能な社会を実現する「新しいコトづくり」

ビジネスデータサイエンス演習、システムデザイン演習、プロジェクトマネジメント、製品サービスシステム、UX/UIデザイン、管理会計、金融工学などの科目を新設。

ヒト・モノ・カネの視点で、ビジネスデータを活用して、サービスをベースに製品の価値を顧客にどのように届けたらよいかを考えます。ただモノを作って販売するだけではなく、顧客の潜在的なニーズを掘り起こしてサービスをデザインする方法や考え方を学びます。

Pick Up 授業

国際コミュニケーションⅠ・Ⅱ

国際化社会で活躍できる実践的な能力の向上を目指す科目を、1年次に設けます。夏休みに実施する海外語学研修に備え、前期には豊富な海外駐在歴を持つ実務家から、研修先の歴史と文化、人びとの生活や思想などを学び、討議により異文化の理解を深めます。夏休みの海外語学研修を後期にフォローアップして、派遣交換留学など2年次以降のステップアップに向けた課題に取り組みます。

UX/UIデザイン

価値観の多様化する現代、ユーザである社会の人びとが喜び、愛着をもって、信頼できるサービスや製品をデザインすることが大事となっています。ユーザのより良い体験User eXperienceを創造して、サービスや製品の価値を高めるデザインの考え方を学びます。その体験をサービスや製品に落とし込み、使いやすく便利なインタフェイスUser Interfaceをデザインできる力を高めます。

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研究室紹介はこちら

卒業後の進路

進路先例

  • メーカー、情報システム・サービス、金融・保険、シンクタンク、商社、物流など
  • 生産技術(生産管理・品質管理)、企画・マーケティング、コンサルタント・監査、システムエンジニア、セールスエンジニアなど
  • 中学校・高等学校教員(数学、工業)

取得可能な資格

  • 中学校教諭一種免許状(数学)
  • 高等学校教諭一種免許状(数学、工業)
JINDAI CAREERS

先輩たちの学びと卒業後のキャリアをご紹介するJINDAI CAREERSから、工学部経営工学科卒業生のインタビューをピックアップ。

求める学生像・受験生へのメッセージ

理系の視点で社会やビジネスの課題を解決

社会の仕組みや企業の経営活動、地域活動やボランティア活動に関心があり、「誰もが暮らしやすい社会を作りたい」、「人々の役に立ちたい」、「日本だけでなく世界で活躍したい」という人に最適な学科です。これまで、学校外で、文化や立場の違う人たちと一緒に活動した経験を持つ人には、さらに視野を広げるきっかけとなる授業や実習が待ち受けています。本学科では、これからの社会に必要とされる理系の視点で社会やビジネスの問題を解決し、社会に貢献できる人材の育成を目指します。

経営工学科の特徴

Feature 1

社会システムの課題解決を段階的に学ぶ

1・2年次の必修科目で、人、モノ、資金の視点から、経営課題の解決方法の基礎を学びます。2年次からの選択科目や、3年次からの研究室活動で、社会やビジネスの課題に合わせた解決法や発想力を養うことができます。

Feature 2

次の時代を見据えた新しい科目も多数

UX/UIデザイン、ビジネスデータサイエンス演習などの科目を配置。社会のニーズを探り、ビジネスデータを利用して、サービスをベースに製品の価値を届けます。どう作るかの前に、何を作るべきか?その視点が重要です。

Feature 3

語学を駆使して海外で活躍できる人材へ

グローバル化時代を見据え、国際コミュニケーションⅠ・Ⅱ、英語ディスカッション、工業中国語初級の科目を配置。さらに、海外研修や留学を通じて、グローバル社会で活躍できる実践的なコミュニケーション力が身につきます。

Feature 4

神大伝統の学科が現代にあわせてリニューアル

本学経営工学科は高度経済成長期、時代に先駆けて誕生し、日本の産業界に貢献する数多くの技術者を輩出。経営工学科のパイオニアの一角として、輝かしい歴史を誇ります。

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学修・研究分野

3つの分野で
ビジネスや社会の問題を解決しよう
2年次からは、「グローバルエンジニア」、「経営デザイン」、「社会デザイン」の3つの選択科目群を配置。自分の学びたいテーマに沿って履修ができます。グローバルエンジニアでは、国際コミュニケーションⅠ・Ⅱやビジネスデータサイエンス演習などで、グローバル社会で活躍できる行動力とスキルを養います。経営デザインでは、理系のアプローチから企業の経営課題を解決するための理論や方法を学びます。社会デザインでは、ビジネスはもちろんのこと、人が暮らしやすく活躍できる社会をデザインする知識や技術を身につけます。

取得可能な資格・免許状

所定の科目の単位を修得することで卒業と同時に(または実務経験を経て)資格などが得られる
  • 教員免許状(高校一種数学・高校一種工業・中学一種数学)
  • 社会教育主事・社会教育士 ※
  • 学芸員
  • 日本語教員
所定の科目の単位修得または学科の卒業によって受験資格が得られる(実務経験が必要とされる場合があります)
  • 認定人間工学専門家
  • 衛生工学衛生管理者
  • 作業環境測定士(第一種・第ニ種)
  • 労働安全コンサルタント
  • 労働衛生コンサルタント
在学中の学修により資格試験に向けた準備ができるなど学科との結びつきが強い資格。
  • 情報処理技術者試験(ITパスポート、基本情報技術者、プロジェクトマネージャ)
  • 統計検定
  • 中小企業診断士
  • 簿記検定
  • 技術士補(経営工学部門)
  • 作業管理士
  • 本学社会教育課程の修了者は「社会教育士(養成課程)」と称することができます。